日日諸諸

寝違えの対処法

おはようございます。こんにちは。夕方からはこんばんは。
日日諸諸(ひびもろもろ)へようこそ。
二十四節季の寒露の頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
当院前の山王通の歩道は“ぎんなん”が落ち、通りかかる際は
踏んでしまわないようにお気をつけてください。
なにせ、匂いが独特ですから後始末をしなくてはなりませんね。
それと、銀杏の葉は滑りやすく夜露に濡れた葉は
さらに注意が必要です。

気温が低下して、夏の暑い時期に比べるといくらか
眠りやすくなりました。が、その気温の低下による冷えが
寝違えをおこす要因ともなります。
そこで、寝違えをする原因、対策についてのお話です。
(今回は私の拙い絵図がありますがご了承ください)

そのそも寝違えとは

睡眠から目が覚めて筋肉に痛みが発生すること。
首から肩にかけて目が覚めたときに痛みが発生します。
本来は数時間から数日で痛みが改善していくのが一般的ですが、
痛みが強い(睡眠中も起きてしまうほど)場合は、
整形外科へご相談なさってください。
頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、関節リウマチなどの
可能性も考えられますから、痛みが強い時は整形外科へご相談を。

寝違えの原因として
・睡眠中に姿勢を悪くして、首、肩の血行が低下し
筋肉を圧迫する。
・枕が高い場合は首の椎間関節やその靭帯に
炎症を生じさせる。
・睡眠中に身体が冷えると血行が低下する。
・過度な運動や長時間の事務作業が
筋肉疲労を起こす。

睡眠は心身の疲労回復を最も得られるべく効果である
にもかかわらず、痛みを発生してしまうのは
避けたいものです。どうか、このあたりは
整えられますよう願うばかりです。

睡眠の環境について、寝返りがうちにくいことが睡眠の姿勢を悪くします。
例として、枕の高過ぎや低すぎ。沈み込みが深すぎるあるいは寝返りが
うちにくい敷布団やマットレスが挙げられます。
(疾患等でこれらの寝具を使用されている場合は除きます)
布団については好みのこともありますが、先のように寝返りしにくい
状況にある場合は再考下さればと存じます。

枕については、今回の記事で最もお伝えしたいことです。
私がお勧めしたい枕は「座布団」です。

例えていうと、お寺の参拝で座る時の座布団です。
厚さもほどよくて面積が広く頭を乗せても
抱え上げられる硬さもあります。
因みに、和尚様が座られるような厚みのあるものは
少々厚さが過ぎるのでお勧めしません。

「座布団」を枕としての使い方としては、
座布団の中心に頭を乗せて首は縁に向かって
膨らみが持ち上げて、縁に肩を乗せる。
首から肩にかけて座布団で隙間を埋めるようにして
お休みください。この隙間を埋めることで夜間の冷えを
防ぐ効果も得られ、首から肩にかけて安定します。
座布団の大きさは頭を中心に乗せて縁が肩に
乗せることが出来る大きさのものを選んでください。

 

過度な疲労の蓄積やストレス、倦怠感で
寝相を悪くすることもあります。これらを様々な方法で解消すべく
提案は世に出回っていますが、特に疲労の蓄積に
焦点を当てたいと思います。

過度な疲労の蓄積やストレスは、入眠(睡眠の入り口)に
移行しにくくなることがあり、入眠に移行しても
浅い眠りが続くことによって寝相を悪くし
無理な姿勢をとり、朝起きた時に身体の痛みに気付きます。

自律神経が副交感神経へ転換させることを鈍らせて
乱暴な言い方ですが、気が高ぶった状態です。
とはいえ、社会生活を営んでいる以上、時に
防ぎきれないこともあるでしょう。
そんなときは、思い切って早めに布団に潜り込みましょう。
ご家庭や仕事等の事情はあるでしょうが、
叶えられるのであれば一刻も早く布団を目指しましょう。

どうしても、安眠を得られない場合は、医師にご相談なさって下さい。
あるいは、皆様の選択となりますが、治療家の先生方に
疲労回復の施術を相談されてはいかがでしょうか。
ケガの回復や予防は疲労回復にも適応することがあり、
ご相談されると良いかと存じます。

今回の日々諸諸。寝違えについて「座布団」の使用をお勧めしましたが、
首から肩にかけての部位を約6~8時間の睡眠を安全に過ごすという
考え方に立てば、皆様にご理解が得られやすいかと思い記事に致しました。
特に首の血管は脳への血流を行き来する通過部位でもあります。

良い睡眠をとられて、目覚めのよい日々でありますように願っております。

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